【カセットボーイ】見ていないものは存在しない。視点で世界をねじ曲げるパズルアクション【レビュー】

レビュー
この記事は約4分で読めます。
ジャンルパズルアクションRPG
ハード
PC/Steam、Switch、PS5/PS4、
Xbox Series X|S
※Steam版でプレイ済
発売日2026年1月15日
発売元Pocketpair Publishing
開発元Wonderland Kazakiri inc.
プレイ時間8時間 (ゲームクリア)
11時間 (全実績取得)

カセットボーイ とは?

『CASSETTE BOY / カセットボーイ』は、量子力学の問いかけ――
「私が見ていないときに月はないというのか?」
に着想を得た、パズルアクションRPGです。

この世界では、見えていないものは存在しません。
視点を変え、見えない位置に隠されたオブジェクトは、その瞬間「なかったこと」になります

一見するとゲームボーイ風の2Dドット絵のように見える世界ですが、実際には立体的な構造を持った空間で構成されており、マップを回転させることで、新たな道が生まれます。

何を視界に入れ、何を見ないか。これが本作の基本です。

また、視点操作だけでなく、「弓矢」や「爆弾」といった道具も用意されており、それらを組み合わせながら謎を解いていきます。

消えてしまった「月」の謎を追いながら、“見える・見えない”という現象を操作し、冒険していきます。

良かった点

視点操作パズル -試行錯誤と“考える快感”を引き出す仕組み-

「見ていないものは存在しない」というルールは、本作のすべての体験の土台になっています。正面から見ている限りはトゲやオブジェクトで塞がれている場所が、角度を変えた瞬間に“通れる道”になります。この感覚が、本作のパズル体験の核です。

本作の面白さは、世界を回転させる操作そのものにあります。視点を切り替える動作は軽快でテンポが良く、ストレスなく何度も試すことができます。そのため、「この角度ならどうだろうか」、
「もう少し回せば消えるのではないか」といった仮説を立て、それを何度も検証する流れが自然に生まれます。

自由な解法 -“操作でねじ伏せる余地”が残されている-

本作では、ジャンプや敵の判定を活かして、多少ゴリ押し気味に突破できてしまう場面があります。

  • 想定ルートから外れてジャンプで届いてしまう
  • 壁の上に登れてしまい、そのまま進めてしまう

こうした挙動は、人によっては雑に感じるかもしれませんが、個人的にはこのように裏技的に進められる点は昔のゲームを思い出して、好印象でした。

気になる点

導線と快適性の不足

次に何をすればいいのかが分かりづらく、導線はかなり控えめです。

また、オートセーブがなく、謎解き後に敵に倒されると、同じ謎解きをやり直す必要があり、これはややストレスに感じました。これらは悪い意味で昔のゲームを思い出しました。

謎解きの広がりが物足りない

最も惜しいと感じたのが、謎解き部分です。中盤以降、謎解きのパターンがあまり増えませんでした。弓矢や爆弾といった道具もありますが、それらを活かしたギミックは限定的です。もう一段踏み込んだアイデアが見たかったというのが正直な感想です。

まとめ

おすすめ度★★★☆☆

強い発想で最後まで走り切った、惜しさが残るゲーム。

  • おすすめする人
    • 多少不親切でも、自分で考えて進むゲームが好きな人
    • 完成度よりも、挑戦的なアイデアに価値を見出せる人
    • レトロ調のビジュアルや、静かな雰囲気の世界観に惹かれる人
  • おすすめしない人
    • 常に新しい仕掛けや驚きを求める人
    • 視点操作や画面回転で酔いやすい人
    • 導線が弱いとストレスを感じてしまう人

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