
| ジャンル | ローグライクアクション |
| ハード | PC/Steam |
| 発売日 | 2025年11月12日 |
| 発売元 | PLAYISM |
| 開発元 | Cyber Space Biotope |
| プレイ時間 | 18時間 (True Endまで) 28時間 (実績コンプリートまで) |
ミリオンデプス とは?

『ミリオンデプス(Million Depth)』は、時間を止めて思考する戦闘 × 武器クラフト × 世界線分岐という、インディーならではの挑戦的な仕組みを詰め込んだローグライト作品です。
舞台は、地底100万階層に連なる世界「ミリオンデプス」。
主人公である少女モマは、そこにいるとされる“キミ”を探してひたすら地底へ潜り続けます。ただし、一度の探索だけでは終わるわけではなく、プレイヤーは異なる世界線を何度も潜り続けます。プレイヤーが下した過去の決断は、別の世界線で影響を及ぼし、断片化された真実が繋がることで、やがて「ミリオンデプス」という世界の構造が姿を現していきます。
本作の核となる戦闘システムが《ビオトープジャマー》です。自分が止まれば敵も止まる。このルールのおかげで、戦闘は“リアルタイム風だが実質ターン制”という極めてユニークなテンポになっており、反射よりも判断が求められる作りになっています。武器は「ミリオンデプス」で手に入るパーツを組み合わせてクラフトできます。パーツの組み合わせ次第では、アップグレードパーツになり、剣や銃、シールドなどが作成できます。
尖ったシステムではありますが、“インディーはこうじゃなくては”と言いたくなる作品です。
良かった点
時間停止バトル -“考える快感”を最大化-

本作のバトルは、非常に独特です。
- 自分が動く → 敵も動く
- 自分が止まる → 敵も時間停止
- 武器は好きに移動でき、敵を攻撃できる
見た目はアクションですが、本質はパズルゲームです。
ゲーム全体が「考えた者が勝つ」ように設計されていまして、理不尽となるような難易度でもないです。ダメージを喰らわないように先に体力の低い敵を倒しておいたり、避けやすいように移動したりと時間を止めて状況を把握することは本当にパズルを解く感覚で楽しいです。
シナリオ -世界線の断片が繋がる構造-


ローグライトは“物語が薄くなる”問題を抱えがちですが、本作は逆です。
周回するほど「この世界がなぜこうなっているのか」という本質に近づいていきます。ローグライクの周回に“物語的動機”が生まれる作品は珍しく、ここが本作の真価の一つです。
あと、特に素晴らしかったことはどのルートでどの選択をすれば目的のルートにたどり着けるかがゲーム内で非常に分かりやすくなっている点です。また、条件を満たすと「とある選択をした前提」でゲームを進めることができ、同じルートを何度も繰り返す必要がなかった点も親切で良かったです。あらゆるゲームで導入してほしいほどです。
クラフトやレリックの組み合わせの面白さ -“ビルド遊びの中毒性”を生む-


モマが扱う武器は、「ミリオンデプス」で手に入るパーツを組み合わせてクラフトしていく。また、モマ自体の能力が増えるレリックというものもあります。これは、武器の速度向上であったり、被ダメージ減少等と様々なレリックがあります。
武器は攻撃特化型や耐久力重視型など色々な型が考えられると思います。ノーマルモードでは「強そうなものをなんとなく組み合わせていく」程度でもなんとかなるとは思いますが、最高難易度ではじっくり考える必要が出てきます。
気になる点
ギャラリーモードがない
絵が素晴らしいだけに、ギャラリーモードでじっくり鑑賞できない点は残念です。
特にエンディング後に「もう一度見たい」と思えるイラストが多かったため、惜しさが際立ちました。
初めは少し情報過多
本作は以下のように様々な要素が乗っているため、最初に少し面倒だと感じるプレイヤーもいると思いました。
- 時間停止バトル
- クラフト
- ストーリーの謎
私は一旦クラフトについては、素直に攻撃特化で剣を作って徐々に遊び方を覚えていくように進んでいきました。慣れていけば、もっと幅広く遊べるようになります。
インディーゲームとして「こうであってほしい」と思えた点
ミリオンデプスは、インディーゲームの理想形のひとつだと思いました。
- 大手タイトルでは通しにくそうな、尖ったシステムの組み合わせ
- 予算をかけて“派手に見せる”方向ではなく、「ルールと物語の噛み合わせ」で勝負している点
遊んでいて、「こういう無茶な設計を、ちゃんと遊べる形まで研ぎ澄ませてくるのがインディーだよな」と感じました。
まとめ
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
大手では出てこないゲーム。ここにしかない体験。
- おすすめする人
- インディーゲームの尖ったシステムにワクワクできる人
- ビルド構築やクラフトが大好きな人
- システムと物語がしっかり噛み合っているゲームを求めている人
- おすすめしない人
- スピード感重視で、直感的な派手アクションを求める人
- ローグライク特有の“運の揺れ”にストレスを感じやすい人



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